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8月 11日 金曜日 中潮 南紀串本 袋沖(デンシャ) かかり釣り 28.4度

 数日前に、1通のメールが届いた。
 当HPへ訪問してくださっている方で、シマアジの釣り方についてアドバイスを欲しいとの事。
 そして何回かメールのやり取りをしている内に、自分もスグにでも行きたくなった。
 しかし天気図を見ると、南海上に台風があり北上中・・・
 「こりゃ〜ムリか・・・」
 と、思っていたら東の方へ方向転換してくれた。
 一旦諦めたが、ウネリも少しはマシになって来たので、前日夜遅くに和田丸へ連絡を入れる。
 台風でしばらく出船していなかったが、
 「台風前はシマアジやカンパチがよう食っとったぞうっ!」
 と、嬉しい返事が返ってきた。
 「しばらくはエサも入っていなくて、シマアジも腹空かしているだろうなァ・・・」
 と、もう釣ったも当然とばかりに即予約をする。
 しかし、これが誤算だった・・・。

 当日、00時過ぎに家を出発。
 ゆっくりと国道を南下していると、和深を過ぎたところで何者かが道へ飛び出してきた。
 慌てて急ブレーキを踏み、ABSがガッガッガッっと作動!
 なんとか事故にならず、少しホッとなる。
 一体何が飛び出したのかとハイビームにすると、オスの鹿2頭がこちらを向いて目の前に立っていた。
 「・・・ったくう、危ないやないかァ・・・。どけっ!」
 と、パッシングすると後ずさりしてくれた。
 「道路への飛び出しは危険やから、左右の安全を確認してから渡れヨ!」
 と、注意して再び車を走らせた(^笑^)/
 何度も言いますが、南紀へ釣行される皆さん、和深周辺は鹿がヨク出没します。
 くれぐれも運転の際は注意して下さい。

 串本袋港へ着いたのは、04時過ぎ。
 船頭が来るまでの間、軽く朝食を取る。
 そして食い終わったころに船頭がやって来て、かるく挨拶をして荷物を積み込む。
 本日のメニューは、朝一にシマアジを狙い、後半はカンパチ狙いとの事。
 まず3号竿を取り出し、胴付仕掛けをセットする。ワクワクo(^o^o)(o^o^)oワクワク

 

 辺りが少し明るくなった05時前、袋沖のデンシャポイントへ向けて出船。
 まだウネリが残っており、ゆっくりと船を走らせる。
 そしてポイントへ着いて錨を下ろそうとすると、
 「今日は風と潮がケンカしているなァ・・・」
 と、船を安定させるのが難しいと言っている。
 今回はエンジンを切らずに、船がポイントからズレたらスグ元に戻す方法を取るみたいだ。

 05時20分、本日の実釣を開始する。
 まず第1投目、いきなりのアタリで中型のゴマサバをゲット。
 「今日の税金はお前らか・・・」
 第2投目は、エサが綺麗に無くなる。
 タナを少しづつ上げていっても、エサが残らない。
 どうやらウスバが湧いているみたいなので、確認の為に海面に撒餌をパラパラと撒いてやる。
 すると無数のウスバが急浮上して来て、撒餌を啄ばむ。
 「マジかよォォォ〜・・・」
 どうやら腹を空かしていたのはシマアジだけじゃなく、エサ盗り達も同様だった。
 この後、何匹かウスバをお土産にと釣り上げる。
 また、メジカ(マルソウダ)に悩ませられながら、少し小さ目のスマ(ヒラソウダ)も2匹ゲット。

 エサ盗り達としばらく格闘した後、急にエサが残ってきた。
 「シマアジが周って来たか・・・?」
 竿先を注意して見ている、ククッとアタリが有りアワセる。
 引きはそこそこだが、シマアジじゃないのが分かる。
 難無く上がってきたのは、裏本命の高級魚のメイチだ。
 型もそこそこ良く、嬉しいお土産が出来た(^嬉^)/
 そして、もう一丁とばりスグに仕掛けを下ろすが、またウスバが湧き出し釣りにならなくなった。
 この後は釣ってはリリースを繰り返す事になり、ちょっと早めにカンパチ狙いに移行する。

 ポイントを少し海中公園側へ移動し、再度錨を下ろす。
 そして、まずは生餌の小アジ釣りからスタート。
 ・・・がっ、小アジが釣れない!
 釣れないどころか、イサギやマダイが釣れてくる。
 船頭も同様に釣り、
 「今日はホンマ変な潮やなァ・・・、これだけは出てみんと分からへん・・・」
 と、ボヤいてる。
 その内、1匹だけウリボウが釣れたので、これを生餌にして飲ませ釣りをスタート!
 後はカンパチが掛かるを待つのみ!
 それでもただ待つのも退屈なので、生餌の補充をする。
 しかし、釣れてくるのはゴマサバばかりになり、だんだんと嫌気になってくる。
 なかなかカンパチも釣れないので、貴重なエサを確認のために仕掛けを上げると、・・・・・・・無い。
 「ガーッンッ!」
 盗られたか、外れたか・・・、これでカンパチ釣りは終了となった。

 時間はまだ2時間残っていたので、船頭の提案でメイチ狙いのお土産釣りに行くことにする。
 ポイントは一の島を少し岬寄りに行ったところ。
 ここは潮が早いので、錨を入れずに流し釣りとなる。
 それでも今日は更に潮が早く、仕掛けが斜め入る。
 初めのうちは底取りがうまくいかなく、なかなかアタリが無かった。
 それでもたまにオモリが底にひっかかった時、仕掛けをピンッと張れるのでアタリも分かる。
 そして底物外道を何匹か釣った後、小型メイチをなんとかゲット!
 ホンマ潮が早いので、アタリがあってアワセても魚が付いているのか付いていないのか上がってくるまで分からない。

 メイチを釣った後しばらくアタリが遠ざかったが、辛抱強く流しているとシマアジみたいなアタリが来た!
 即アワセを入れると、潮の流れより強烈な引きが来た!
 もしシマアジだったら慎重に上げないと口切れでバラす恐れがあるので、ゆっくりとゆっくりと巻き上げる。
 そして水面下に浮いてきた魚を確認すると、青物っぽい体である事が分かる。
 更に仕掛けを手繰り寄せ確認すると、シマアジじゃなくツムブリだった。
 船頭にタモですくってもらい、これも裏本命のツムブリをゲ〜ット(^嬉^)/
 毎年夏場に岬一帯で上がるので、なかなか楽しいターゲットだ!
 そして次投、もう一度同様のアタリがあり魚を掛ける。
 しかし、魚が掛かっているのが分かるのだが、オモリが根掛かりしたみたいで巻き上げられない。
 「どうしたものか・・・、ムリに巻き上げてバラしたら元も子もないし・・・」
 考えている間にも船が流れていくので、一か八か仕掛けを引っ張る。
 すると仕掛けが切れた感触が伝わり、魚の引きが再び伝わってきた。
 そして仕掛けの下半分が切れていたが、上半分の仕掛けに魚が食っており、
 またも同型のツムブリをゲットする事が出来た。

 この後は仕掛けを入れるたんびに根掛かりを起こし、
 最後の仕掛けを取り換えて流した時にもう1匹メイチをゲットする事が出来た。
 時に12時とエエ時間なので、このメイチを釣ったのを機に納竿とすることにした。

 本命は潮が悪かったのかエサ盗りが多かったのか、釣れなかった・・・
 それでも裏本命のメイチやツムブリ、その他のお土産が沢山釣れ、なんとか楽しめましたァ(^笑^)/

 
 
 釣果 ツムブリ 57・61cm 2匹、メイチダイ 24〜37cm 3匹、マダイ 24cm 1匹、
     イサギ 28〜31cm 4匹、メンドリ 24cm 1匹、カワハギ19cm1匹、
     ウスバハギ 34〜47cm 5匹、ヒラソウダ 33cm前後 2匹、ゴマサバ 37〜39cm 2匹        
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